わが家は上棟時に、大雨が降りました。
そして、屋根の養生の仕方が甘かったために、隙間から大量の水が浸入し、家中どころか、床下まで水が溜まるという事態になりました。
当時は、怒り心頭と、ショックとが混ざったような気持だったと思います。
監督さんも、営業さんも、濡れても家としては問題ないということを強調します。
問題あったら困りますって。
こんなに雨の多い国ですから、家の建築中に雨が降ることは想定内なのでしょう。
でも、品質として問題ないということと、目の前にある、新築の家が雨で汚く汚れているということは、別次元の話です。
わが家の中身は汚れてしまっている…という思いは、ずっと残っているのが事実です。
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一条工務店としての対応
監督からの現状の説明
浸水したのは上棟途中の日曜日、翌土曜日に、監督から正式に説明を受けました。
監督さんの話の要点は、下記のようなものでした。
- 写真で記録を取り、図面に濡れた個所を全部記入して、お渡しします。
- 断熱材を外して確認し、必要な個所は乾かします。
- 乾けば何ら品質に問題はない。ただし、そうは言っても濡れる前の状態に戻るわけではないので、施主の心情的な問題がそれで解決されるわけではないことは理解している。
- 養生が甘く、もっと細かい確認をしていればここまでの拡大は防げた点は申し訳なかった。
説明内容としては、必要十分ではありますが、だからといって、汚れた家を目の前にしたら、すぐに、はい、そうですかとは言えませんでした。
含水率計
含水率計を、本社から取り寄せ中という話も、ありました。
木材が乾いているのかどうかは、見た目だけでは分かりません。
そのときに使用するのが、含水率計です。
建築資材に使用する木材は、国の指定では、柱は含水率を20%以下床板、内装壁材など(合板)は10~14%に抑えないといけないそうです。
全ての個所が基準値以内になることを確認しますという話でした。
報告書
後日、濡れた全個所で、ほぼ20%以下になりましたと連絡があり、その後、報告書が届きました。


詳細はぼやかしますが、雰囲気だけでも分っていただければと思います。
各箇所にナンバリングされていて、その数値が右側に一覧となっていました。
そして、各箇所の写真も添付されていました。
資料を見て、これだけの箇所に浸水していたんだなーと、改めてショックを受けました。
はっきり言って、家中、全ての個所が濡れたということです。
なんのための養生だったのだと、怒りも覚えます。
一方で、これだけのことをやりました、数値上、なんの問題もありませんと資料を渡されると、納得せざるを得ないですよね。
逃げ道をふさがれたような印象を受けました。
汚れてしまった家は嫌だという気持ちと、どう騒いだところで、このまま進める以外には選択肢はないだろうという判断と。
断熱材の破損
全部の断熱材を外して乾いているかの確認をしましたということでした。
が、断熱材、外すのに、こんなに破損していました。
そこら中に、外された断熱材が写っていますね。
これについては、やはり納得がいかなかったために、交換を要求しました。
でも、断熱材はそれぞれの家の形で違うため、再発注するとかなり時間が掛ってしまうため、監督は、自分の判断としてこのまま使用しますと言い切りました。
足元を見られていました。
わが家は、1日でも早い引き渡しを望んでいたので、工事が止まると言われると、強く出れませんでした。
でも、今、改めて写真を見直してみて。
ひどい破損ぶりですね、断熱材。
これは、新しいものを要求すべきだったかなと、今では思います。
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まとめ
監督さんは、現状を説明をし、乾燥のために一生懸命対応してくださったことは認めます。(そんなのは、当たり前っちゃー、当たり前だけどもね。)
とはいえ、「了承しました。」という気持ちには、どうしてもなれなかった。
それは、引渡し2年たったいまだに、嫌だった気持ちは残っています。
「乾けば構造に問題ない。」といっても、本当に、ずっとカビは生えてこないのだろうかという不安は、払拭されることはありません。特に床下です。
一条工務店としては、必要十分な対応をしたと言えますが、それでも、「あー、おうちが雨で汚れちゃったよー」という気持ちは消えません。
だって、ぬれた家は汚かったし、乾いてもシミは汚かった。
仕方ないのです、それが、施主の気持ちというものです。
すごく残念に思っている私の気持ちが整理されるのには、まだまだ時間がかかるでしょう。
今後
2年目の点検の際には、床下をチェックしてもらう約束でしたが、書面にしてはいないので、監督が覚えているかどうかは不明です。
覚えていようがどうであろうが、そこは主張していくつもりです。
今後の一条工務店の対応も見守っていきたいと思います。
にじみ出る会社の本音
会社として、(あるいは業界として)、濡れても品質に問題はないのに、なぜに施主は大騒ぎするのかという気持ちがあるように、行間から読み取れたのも事実です。
そうであるならば、もっと、事前に濡れる可能性や濡れても問題ないことを説明いただきたかったです。
そこを省いて、濡れたときにだけ、「問題ない。」と言われても。
濡れたとしても被害を最小限に留められる、最大限の努力をしていただきたい。
やっぱり濡れないに越したことはないです。
濡れた後の対応が、ここまできちんとされても、やっぱり施主の気持ちは、完全に乾くことはないのです。
浸水のことを思い出す度に、イヤな気持ちになるんです。
だからこそ、濡れないための努力を、より一層お願いしたい次第です。
そして上棟を迎えられる施主の方は、しっかりしっかり養生されていることを、今一度確認なさるように、本当にお勧めします。