注文住宅を建てるからには、間取りにはたっぷりとこだわりたいところです・・・予算の許す限りは。
その中でも、リビングの間取りは、間違いなくTOP3に入るこだわりです。
実質8帖もない、広いとは言いづらいリビングですが、あれこれと想いを詰め込んでおります。
来客の方々に見ていただく場所ですし、住人も滞在することが一番多い空間です。
機能的、かつ、おしゃれなリビングは憧れですよね。
制限も多く、全てが希望通りになっているわけではありませんが、詰め込んだこだわりをご紹介します。
間取りは、下記のようになっております。

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採光が最重要課題
採光への考え方
わが家は、建売住宅からの建て替えでしたが、リビングの間取りで一番こだわったのは、採光です。
家の南面には、隣家がギリギリまで建っており、景観はよろしくないし、立秋過ぎてからの日差しは望めない家でした。
秋分から春分にかけての寒くて暗いリビングに耐えかねて建て替えを決めた、といっても過言ではありません。
一条工務店の家では、寒さとは無縁かもしれませんが、それでも、採光は必須だと思います。
明るさがない家にこもっていると、心身まで落ちていくような感覚がありました。
人間が快適と思う空間。室温管理、湿度管理はもちろんですが、それ以外に採光も、また、必要な要素だと思います。
柔らかな陽だまりのあるリビングは、本当にくつろぎます。
なので、今回の建て替えに際しては、何らかの工夫でリビングに光を取り込むことが第一条件でした。
採光問題は、吹き抜けで解決
狭い家では、吹き抜け兼オープンステアを採用
横からの光を望めない間取りを解決する一番簡単な方法は、上から光を取り込むことです。
一番簡単な方法とすれば、吹き抜けでしょう。
その点では、一条工務店の住宅は、最適であったと言えます。
全館床暖房にしてあることから、吹き抜けを作っても、困るほどの寒さにはなりません。
しかし、吹き抜けを大きく作るほど、建坪に余裕はありませんでした。大きな吹き抜けを作ってしまうと、二階の面積が足りなくなってしまいます。
そこで、オープンステアを南面に持って来て、吹き抜けと兼ねることで坪数を節約しました。
吹き抜け兼オープンステアにすることのリスクと、回避策
一方で、懸案事項がないわけではありませんでした。
通常、前面となる南面に階段を持ってくることはしません。
階段を設置した面には、大きな窓を配置できなくなるからです。
いわゆる一条ルールで、オープンステアに面する壁の窓設置は、かなり厳しく制限されています。
南面に窓を設置しないのは、たとえ直接の日差しが望めないとしても、かなりの冒険でした。
南面は吹き抜けからのみとなることに、不安がたっぷりです。
また、壁と窓とでは、視線の抜け感も変わって来ます。
結局、設計士さん営業さんともに、明るさは上からの光で十分ですとおっしゃってはくださっていたので、この間取りにGOサインを出しました。
そして、西面に大きな窓を取ることで、抜け感の確保を目指しました。
とはいえ、最後の最後まで一番不安だったことではありました。
間接照明
コーブ照明を付けるべく画策
間取り設計中は、たくさんの画像を見ました。素敵なおうちの写真を見ていると、間接照明を導入しているお宅が多いことに気づきます。
いわゆるコーニス照明とコーブ照明というやつですね。
コーニス照明は、壁を照らすようにするもので、コーブ照明は、天井を照らすようにするものです。
わが家の間取りからは、壁を照らすような場所はなかったため、天井を照らす方の、コーブ照明が候補に挙がりました。
しかし、営業さんからは、「コーブ照明はできなくはないが、天井を折り下げての工事にすると、稟議になる。そうなると、上棟日も遅れる。」との説明を受けました。
すでに上棟日を一回変更していたので、そう言われてしまって、躊躇します。
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パナソニックショールームへ
照明の専門家に相談
なんとかならないものかと、パナソニックショールームへ駆け込みました。
ショールームでは、担当の方がついて、間取りを見ながら照明の相談に乗ってくださいます。
パナソニックの方からはこういうのはどうですかとお勧めされたのが、パナソニックの作りつけテレビボードでした。
いわゆる、上部アケル施工になっていて、ボードの上部から上向きに照明が付いています。
そこから天井を照らして、間接照明にする方法です。
それはそれでステキなのですが、すでにオーダーで作ったテレビボードを所有していたので、残念ながら採用にはいたりませんでした。
既製品で探す
そうなると、既製品の中から、妥協案を探ります。
上向きに照らす照明を、2種類見せてくださいました。
ひとつは、ブラケットの長いようなもの。カタログにもブラケットと書いてありました。
普通サイズのは、吹き抜けを照らすようにしてある写真を、良く見かけます。
カタログから画像を拾ってきました。
写真で見るととても素敵ですが、実物は割と奥行きがあって、存在感があります。

そして、もうひとつは、こちら。
パネルミナという商品だそうです。(こちらもカタログからの拝借画像)

写真ではどちらも同じように見えますが、パネルミナの方が奥行きが浅くて、壁に取りつけてあっても、それほど気になりません。
実物を見て即決
現物を見て、パネルミナの方が、私の好みに合っていました。
そして、これを天井方向に向けて設置します。
設置する高さは、テレビ台で隠れるくらいの高さかなと思っていたのですが、設計士さんがパナソニックに確認をしたところ、上から15㎝のところに付けることになりました。
当初思い描いていたコーブ照明とはだいぶ違った結果となりましたが、さて、出来上がりはどうなったでしょうか。
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あえての、袖壁
実は、リビングにこんな袖壁を付けて、両側に下地を入れました。

これは、憧れの三井ホームの家の画像を山ほど見て、思い付いたものです。
三井ホームの家の画像では、作り付けの棚がたくさん出てきます。
どれも、本当にステキです。本当に本当に!!!
それは、一条工務店の家では、なかなか難しい施工だと思います。
ならば、自分でやってしまおうと、思ったのです。
袖壁を付けて、中のガラス棚はDIYするというプランです。
リビング…それも、そんなに広くもないところに袖壁を作るというのは冒険でした。
誰も賛成してくれませんでしたしw
設計氏、営業氏、ダンナ氏…男三人衆のつめたーい表情は、今でも忘れられません。
でも、素敵に仕上がりましたので、内覧会をご覧ください。
三連窓
西側は、わが家が唯一広がりをもって、自信をもって窓を付けられる場所でした。
そこは、見た目で選択!
三井ホームに近いデザインにするには、三連窓しかありません。
その結果、1部屋に付けられる窓の数の上限を超えてしまって、オプション料金を払った次第です。
それでも、外観も、部屋側も、三連窓んいして、少し柔らかい雰囲気にできたのではと、自負しております。
まとめ
やはり、リビングは、家のメインとなる空間です。
希望はいくらでても出てきます。
それを全部叶えようとすると、予算や一条工務店の制限にぶつかります。
それでも、その中で創意工夫をしたことで、自分で考えたんだ!という思い入れの深いリビングになりました。
これこそが、注文住宅を経てる醍醐味のひとつです。
それぞれのおうちに、それぞれあるであろうこだわり。
諦めずに、がんばって詰め込むことをお勧めします。
そして、たとえ叶わないことがあったとしても、検討してがんばった結果なら、あきらめも付きやすいのではと、経験してみて思います。