契約前の間取り
営業さんによる提案の間取り
一条工務店では、設計士による間取り提案は、契約を結ばないと受けることができませんでした。
ホームメーカーによって、三井ホームのように契約前から設計士と打ち合わせを進めるところもありました。
住友林業も、一条工務店と同様に、事前相談の段階では、設計士からの提案を受けることはできませんでした。
しかしながら、そうは言っても、何の提案もないままに契約をすることはできません。
そこで登場するのが、営業さんによる間取り提案です。
わが家も、契約前に営業さんが間取りを提案くださいました。
結果的には、全く違った間取りとなりましたが、ご紹介します。
間取り1-0
1-0は、一番最初の間取りのことです。
一条工務店の間取りの図面は、ナンバリングされています。左側の数字は、大きな間取り変更が加わると、数字が上がっていきます。右側の数字は、細かい変更があった場合に数字が上がっていきます。なので、一番最初に受け取る図面は、1-0となるわけです。
1階
提案を受けた間取りです。

オープンキッチンを希望していたので、こちらの間取りは、即却下してしまいました。
でも、いま、この間取りを見返すと、とても良くできているかもと思い直しました。
いまさらですが、LDがとても広く取れています。(でも、おそらく、設計士による強度計算をすると、耐力壁が出現するとは思いますが。)
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良かった点
L字キッチンは、希望通り。
アイランドが置けないのが、マイナスポイントではりますが、広くて使いやすそう。
東南に吹き抜けを大きく取れるので、採光も問題なし。
ウォークインパントリーもじゅうぶんな広さが取れているし、玄関からのツーウェイアクセスも叶っています。
この間取りをブラッシュアップしていったら、とても良い間取りになっていたかもなぁ。
惜しいことをした(´Д⊂グスン
妥協できなかった点
キッチンがこもっていないこと、暗くないことが第一条件でした。
おそらく、この提案の間取りでは、一日中電気をつけておく必要のあるキッチンだったと思います。
そして、ひとり籠ってしまうキッチンは、どうしても避けたかった点。
キッチンに立ちながら、リビングで寛いだり遊んだりしているわんこの様子が見られるのはとても楽しい。
その代わり、オープンキッチンにこだわったために、かなりの居住スペースを犠牲にしたけれどもσ(^_^;)
一条工務店のキッチンは、かなり大きいので、スペースを食いました。
それでも、来客中にキッチンにいてもお話しできるし、オープンキッチンにしたことに後悔はありません。
2階

繋がった部屋が二つとWIC、トイレバスです。
最終形のわが家の間取りと、コンセプトは大きくは変わりません。
しかしながら、個室が2つなので、汎用性はありそうです。
このままだと無駄なスペースが多いので、手直しは必要ですが、良く私の希望を取り入れて、考えられた間取りだと思います。
神の手を持つ設計士という幻想
この営業さんからの1-0の間取りは、一蹴してしまいました。
当時は、プロである設計士さんから、「目から鱗」の素晴らしい間取り提案があると信じ切っていたからです。
でも、良く考えてみると、設計士さんはマジシャンのように完璧な間取りを出してくれるというのは、幻想でした。
一条工務店の設計士に求められていること
一条工務店の設計士さんたちは、「一条工務店の家」を設計することには長けています。
個人事務所の設計士さんたちとは違って、一条の設計さんたちは個性を出すことは、むしろNGなわけです。
一条のパターンに合った設計が得意であることが、一条の設計士さんに求められていることなんだと思います。もちろん、その中で、できるだけ多くの引き出しを持っていて欲しいとは思いますが。
より良い間取りにするために必要なこと
設計士さんに全面的にお任せすると、一条工務店のパターンにはまった間取りになります。
でも、実際に施主にその間取りがしっくり来るかというと、そうとは限りません。
100人いれば、100通りの暮らしが存在します。
自分の生活パターン、何を大事にし、何を優先し、何を妥協するかは、それぞれ違います。
だからこそ、間取りは提案を待つだけでなく、積極的に施主側からもアイディアを出していくべきではないかと思います。
営業さんの出してくださった間取りを一蹴せずに、喧々諤々議論してみたかったなと、今となっては思います。
自分の家は自分で設計する!気合いと根性で、たくさんある設計士の引き出しの中から、自分で選ぶわ!あるいは、私があなたの引き出しをひとつ増やしてあげるわくらいの気概で挑んだ方が、より良い、自分たち家族に合った間取りができる…はずv(。・ω・。)ィェィ♪