一条工務店で建てたわが家の最大の後悔ポイント、それは、床暖のエリア分けの失敗です。
建て替えることができるならば・・・いやいやリフォームが叶うならば、絶対に手を付けたいのが、1階の床暖のエリア分けの部分です。
一条工務店の床暖のシステム
一条工務店では、パネル工法の家(i-smartやi-cube等)を建てると、標準で床暖房が設置されます。
軸組工法(セゾン、ブリアール等)で建てた場合は、オプションで床暖を入れることができます。この場合も、全館に床暖房が入ります。
この全館に入る床暖ですが、スイッチひとつでオンオフするわけではありません。
いくつかの場所にエリア分けすることができます。(ひとつのエリアで3畳以上という制限あり。)
そのエリアごとに、床暖のオンオフと、さらに温度設定をすることも可能となっています。
また、希望の場所は、一部床暖を外すことも可能です。
ひとことで全館暖房と言っても、しっかり暖めたい場所と、あまり暖めたくない場所を設計時から考えて、エリア設定を調整する必要があります。
床が暖かいと困る場所は、3つ
では、具体的に、暖かくしない方が良い場所はどこなのか。
家具の下
設計中、多くのブログを読んだり、アドバイスをいただいたことのひとつに、床暖の上に家具を乗せると痛むというものでした。
わが家は、桐たんすやキャビネットなどを持ち込む予定でしたので、その下は床暖を取りやめてもらおうと、設計士さんに相談をしました。
しかしながら、設計士さんも営業さんも、床暖の温度は、家具が痛むほどの温度にはならないとおっしゃいました。
床暖よりも、夏の床のほうがよっぽど温度は高いですと。
ですが、気になるようでしたら、家具を置く場所の下は床暖を外しましょうという話に落ち着きました。
ゴミ箱の下
温度が上がることで匂いが発する可能性があるのが、ゴミ箱です。
特に、キッチンに置く予定のゴミ箱は、生ゴミを直接捨てることはなくても、なんかかんか匂いを発する可能性は否めません。
ゴミ箱を設置する場所が、最初から決まっているのであれば、床暖は外しておくのが無難ではあると思います。
わが家は、キッチンカウンター下に設置すると決めていましたので、その場所は床暖を外しました。
冷暗所
この、冷暗所というのが、意外と忘れがちなところです。
一般的な家に住んでいると、何も考えずとも冷暗所は必ずあるからです。
しかし、一条工務店のように全館に冷房が入るような家では、あえて作らないと暖かくない場所はなくなります。
一見良さそうに思うことですが、生活していく上では意外と不便です。
冷蔵はしない野菜などを置く場所を見つけられなくなってしまいます。
わが家ではこの視点が欠けており、野菜を置く予定だったパントリーを冷暗所として確保しなかったので、大失敗です。
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わが家の失敗した床暖のエリア分け
では、具体的に、どう失敗したのかをご紹介します。
こちらが、わが家の床暖のエリア分けです。
1階はエリアを2つに分けてあります
赤線で囲ったLDKエリアと、水色線で囲ったその他の玄関周りです。

生活上で温めたい場所は、LDK、玄関、トイレの3箇所です。
ウォークインパントリーは、冷暗所として使用したいので、床暖は切っておきたいエリアです。
しかしながら、そのことに考えが及ばず、暖めたい場所と暖めたくない場所を別々にせず、ひとつのエリアにくくってしまいました。
床暖を切れないパントリーには、困った
引っ越ししての最初の冬、当初はパントリーにも床暖を入れていました。
しかし、やはり野菜の足の早いこと!
りんごやみかんなども、すぐに腐ってしまい、ダメでした。
その後は、仕方なく、玄関周囲の床暖は切っています。
その結果、1階のトイレも床暖はオフ状態です。
一番暖かく保ちたい玄関とトイレの床暖をオフにしなければならないのは、致命的です。
せっかく全館床暖の家なのに、1階のトイレが寒いというのは、かなり辛い状況です。
一条の全館床暖の家に住むのに慣れると、真冬でも裸足だったり、薄い靴下だけで過ごしていますし、薄着で過ごしています。
その状況の中、床暖の入っていないトイレに行くのはとても辛いため、わざわざ二階のトイレを使って凌ぐこともあるくらいです。
なんのための全館床暖なのだとため息を付く日々です。
まとめ
設計時に、もう少し考えを巡らせていたら・・・と、思わざるを得ません。
本来は、このようなエリア分けにしておくべきでした。
黄色線を暖かく、青線をのところを涼しくです。

床暖のエリア分けを机上で考えるのは容易ではありません。
そこまで考えが及ばないくらい、他のことを考えるのに手一杯なのが、実際の設計時の状況です。
ですが、住心地に直結するほど大切なことでもあることを、冬になると実感する日々です。
こういった失敗例を参考にしながら、しっかりと、温めたいところと涼しく留めておきたいところを考えて設計に反映することをオススメいたします。