わが家は、2年前の夏に新しい一条の家に引っ越しました。
今年でまるっと2年…3回目の夏を一条ハウスで過ごしました。
ですが、3回目にしても、まだ、エアコンの温度調整が、あまりうまく行きません。
すぐに、家がキンキンに冷えてしまいます。
それなら設定温度を上げれば良いのですが、それは簡単なことではありません。
設定温度を上げると、それはそれで暑くなってしまうのです。一条ハウスの良い面でもあるのですが、気密性が良すぎて、熱を溜め込みやすいようで、すぐに冷えるが、すぐに温まる家です。
多くの方が、「一条工務店で家を建てて、夏も冬も快適すぎる」と口をそろえておっしゃっていますが、わが家の夏は、胸を張って「快適!」といえる状態ではありません。
寒すぎるわが家は、エアコン計画大失敗の賜物です。
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設計時のエアコン設置計画
家の設計には、空調のことも含まれますので、設計段階からエアコン設置場所を決めます。
当時は、一条ハウスの特性は、頭では理解していたつもりでしたが、体感はしていなかったので、その知識をエアコンの設置計画に活かすことはありませんでした。
すなわち、一般的な家の感覚で、エアコンの設置場所を決めていたといことです。
具体的には、どうしたかといいますと・・・。
1階
一条工務店で家を建てると、エアコン1台が標準設備として付いてきます。多くのお宅では、長府製のRAYエアコンが付きます。
このエアコンは、かなり大きいもので、200Vの電源を必要とします。
一般的には、このエアコンがメインになりますので、リビングに設置する方が多いと思います。
わが家も例外にもれず、リビングに設置しました。
左上にRAYと書いてあるところです。

実際に取り付けた様子は、こちらになります。長府製のRAYエアコン。
マイナーなメーカーのものですが、機能は大手に比してもなんの遜色もありません。

2階
2階には、旧宅のリビングで使用していたエアコンが、まだ2年目と新しかったので、それを持ち込みました。
こちらも、20帖以上の部屋用という、個人宅用としては最大級のエアコンです。1台で2階全部を冷やそうとするには、これくらいのパワーの冷房が必要と思っていたので、新宅にも設置することにしました。
設置場所は、緑○の位置です。

このようなエアコンです。

その他
設計士さんも、営業さんも、2台の、それもかなりのパワーのエアコンがあれば十分です、とおっしゃっていました。
ですが、そうは言っても、各部屋にエアコンがないことが不安だったので、念の為と階段の一番上に先行配管だけしておきました。
一条ハウスのことを、体感したことのなかった時代のお話でございます。
実際に生活をしてみて
エアコンを設置する際に考えたのは、エアコンの数だけでした。
それを、どこに設置するかという点は、実は、あまり深く考えていませんでした。
リビングのどこに設置するのがエアコンの機能を最大限に発揮してくれるかという観点は全くなく、「普通、ここだよね。」という場所に設置しました。
しかしながら、このエアコンの下に、ソファを置くことになってしまったのです。(実は、設計時にはテレビを置く予定でしたが、建築途中で考えが変わり、ソファを置く場所になってしまいました。)
よって、一番長く過ごす場所に、エアコンからの風がダイレクトにソファに落ちてくることになりました。
こんなパワフルエアコンの風を直接浴び続けるのは、寒くて拷問に近いものがありました。
サーキュレーターを設置して、いろいろと工夫してみましたが、全く風が来ないようにはできません。
また、2階のエアコン場所は、恐ろしいことにベッドの真上です。
冬用の掛け布団をかぶって寝ていましたが、それでも直風にさらされて・・・結局、夏の間はベッドを移動せざるを得なかったのです。
エアコン設置計画、失敗の3つの原因
夏の間、いまいち快適性に掛けてしまった要因は、3つあると思います。
- 長時間じっとする場所に、エアコンの冷気が一番あたるように、設置してしまった。
- 個々の部屋でのエアコンと考え、広く家中を冷やすという観点になっていなかった。
- 一条工務店の気密性の高い家の能力を信じきれていなかった。
1、については、自分たちが生活をしていく上でのシュミレーション不足と言ってしまえばそれまでなのですが。エアコンの設置場所は、動線を考えて設置すべきと、今では強く思います。
2、と3、は、どちらも、一条工務店の家の特性によるところだと思います。知識でわかっていても、体感していないと、営業さんや設計士さんの言葉は、なかなか実感を伴って納得はできません。一条工務店の気密性が高い家では、本当に、一般的な感覚よりも少なめのエアコンで十分に冷えるということを信じ切るに至りませんでした。
また、全館冷房という考え方も、最近になって、一条工務店で建てた方々のブログで浸透してきましたが、わが家が設計していた3~4年前では、あまり見かけなかった考え方です。
そんなわが家は、今年、この部分的に冷えすぎる家の改革を試みました。
そのことは、次の記事にまとめます。